こんにちは。
株式会社デジカルの編集の山田です。
2017年11月22日(水)、「パブリッシング – 出版の未来をウェブに見る」というセッションに行ってきました。

どんなセッション?

このセッションは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が開催する研究発表イベント「SFC Open Research Forum (ORF)」の一環として行われたものです。
ORFは1996年に湘南藤沢キャンパスにて第1回目が開催されて以来、たくさんの研究成果のアウトプットの場となっています。2017年度は11月22日(水)・23日(木・祝)に開催されました。

▶︎慶應義塾大学 SFCOpen ResearchForum 2017 LAB IS THE MESSAGE 実験する精神
https://orf.sfc.keio.ac.jp/2017/
※本イベントはすでに終了しています。

「パブリッシング – 出版の未来をウェブに見る」セッションの主催は、アドバンスド・パブリッシング・ラボ(注1)。(https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/lab/aplab.html
豪華な顔ぶれが揃い、publishingの新たな形や、WebとePubの融合について議論が繰り広げられました。

プロたちによる各分野からの視点

  • 石川准 氏 [ 静岡県立大学 国際関係学部 教授 / 東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授 ] 「日本の電子書籍は、アクセシビリティ対応が遅れているのが現状。脆弱性につながるとのマイナスイメージ払拭など課題はあるが、文章が持つ”構造”を活かせるアクセシビリティ技術・制度が普及する日が待たれる。」
  • 野間省伸 氏 [ 株式会社講談社 代表取締役社長 ] 「日本の出版業界は、今まで、それぞれの会社が割合と自由にやってきた。今は紙の書籍だけではなく、Webでもコンテンツ配信をしてマネタイズしている。日本の出版業界だけではなく、世界に目を向けたビジネスモデルや制度整備をしていく必要がある。」
  • 村井純 氏 [ 政策・メディア研究科 委員長 / 環境情報学部 教授 / アドバンスド・パブリッシング・ラボ 代表 ] 「出版≠publishing。これから、publishingをする媒体は、紙やディスプレイはもちろん洋服・ビルの表面などへ拡張していく。いずれ、コンテンツを表現する媒体は区別がなくなり、それまでに使われてきた媒体のいいとこ取りをしたpublishingの道具ができてくるのでは。」
  • 小林史明 氏 [ 衆議院議員 / 総務大臣政務官(兼内閣府大臣政務官)] 「紙に印刷されているコンテンツを届けるには、“物理的に空間と印刷物をシェアする” という方法がある。民間や公共の施設の活用できたらよい。また、コンテンツの電子化は投票方法の多様化とも関連が深く、政治界もその動向に注目している。」

パネラー フロフィールはORF2017公式ページより https://orf.sfc.keio.ac.jp/2017/session/s-06/

(注1)アドバンスド・パブリッシング・ラボ
Advanced Publishing Laboratory (APL)
日本の大手出版4社、出版デジタル機構、慶應大学SFC研究所が共同で設置した標準化研究・推進団体。

APL発足の背景には、IDPFとW3Cが統合したことがある。
W3C(World Wide Webで使用する技術の標準化を推進する団体)とIDPE(EPUBの策定と普及を推進する団体)が連携することは、WebとEpubの融合を意味すると言っても過言ではない。

デジカルの創造

デジカルは出版をルーツに持っていますが、だからこそ “印刷物” という媒体の制約にとらわれず、お客様の出版・配信にまつわる創造を提供します。
ウェブはもちろん、そのほかの要素を掛け合わせた“出版の未来”を実現し続けるために、これからも成長していきます。

関連・参考